
ワイルドナイツジュニアユース三宅です。
Week20はオフだったため、皆さんしっかりと休めたと思います。
体だけでなく、気持ちもリフレッシュすることはパフォーマンスを向上させるために最も重要なことです。
さて、Week21は京都工学院高校さんの素晴らしい施設をお借りしての合宿を2泊3日で行いました。
合宿のテーマは昨年に続いて「絆キャンプ in 京都2025」です。
3日間の合宿では、北条ジュニアラグビースクールさん、神川中学校さん(23日の午前の練習のみ)、伏見中学校さん、上京中学校さん、そして藤森中学校さんの5つのチームと交流をしました。
たくさんのチームと交流でき、また新たな絆を作って深められたのではないでしょうか。
そして何より、ワイルドナイツジュニアユースのチームとしても、3日間寝食を共にし、これまではグラウンドの中でラグビーを中心とした関わりがほとんどでしたが、合宿ではラグビー以外の時間の方が圧倒的に多く、普段とは違う仲間の一面を見ることができたと思います。
そんな3日間を振り返りたいと思います。
8月22日(金)
早朝5時15分に、熊谷スポーツ文化公園内 西グラウンド駐車場に集合し、5時30分にはバスに乗って京都へ向かいました。





平日の早朝にも関わらず、お見送りいただいた保護者の皆様には早速の感謝となりました。
高速道路は驚くほどに道が空いていて、途中4つ休憩で止まったPA・SAも余裕を持つことができましたね。


3日間お世話になる「ひふみ旅館」さんについてすぐに着替えをし、京都駅に行ってJRに乗って、2駅先の稲荷駅で下車。




車内では「切符を初めて見た!」と、驚く何人かのジュニアユース生を見て、初めて切符を見たというジュニアユース生に僕は驚きました。

稲荷駅からは、徒歩で約15分の距離も、50人の大移動となると20分以上かかりましたね。



しかも観光客の人が多いこと、道が狭いことも京都ならではでした。
おそらくジュニアユース生にとっての想定外は、学校の正門からさらに裏道へと登っていく坂道だったのではないでしょうか。

グラウンドに到着した時点では、沼さんのアップの10倍くらい疲労感が漂っていましたね。

この日は、北条ジュニアラグビースクールさんとの合同練習でした。
次の日がボリュームのある日だったので、リカバリーも兼ねてハンドリングスキルメインのゲームをいくつか行って、気持ちよく汗をかいて終了。






そして先ほどと同じ道を戻って(帰りは下り坂なので、みんなのテンションはやや高め)、稲荷駅→京都駅→ひふみ旅館に到着。
外国人観光客の方に英語で話しかけられた人も何人かいて、生の英語の勉強ができましたね。
旅館に着いたら、部屋長が鍵を預かりチェックイン。
夕飯は19時00分からでしたので、みんなで揃っていただきますをしました。


予想通り、好き嫌いがはっきりしている中学生、少食の中学生、食べるのがめちゃくちゃ遅い中学生、でもみんなでワイワイ楽しく食事をする中学生でした。
夕食後はそのままミーティング。
昨年の合宿でのしくじり先生(中学3年生Sくん)に、昨年僕に怒られたことをみんなの前で発表してもらい、今年の修学旅行でのしくじり先生(中学3年生Kくん)にも、修学旅行でやらかしてしまった出来事を発表してもらい、みんなで3日間をどう楽しく過ごすのかを、考えました。



ベーコーチが「Bad news first」という言葉をプレゼントしました。
悪いニュースほどすぐに報告しなさい、ということでしたね。
とはいえ、悪いニュースがないことを祈りまくってましたが・・・。
門限は21時00分、就寝は22時00分です。
門限は守っても、就寝を守った人はほぼいなかったのではないでしょうか。
といった、1日目でした!
8月23日(土)
午前中に、京都工学院高校ラグビー部の皆さんにスキルセッションを行なっていただき、午後は目一杯の時間を使っての交流戦という、合宿ならではのボリューム満点の1日でした。
午前中のスキルセッションでは、大きくハンドリングスキルとコンタクトスキルとに分かれて高校生たちによる指導を受けました。
全体を仕切っていたのは、元埼玉パナソニックワイルドナイツの内田先生です。

見事な仕切りによって、高校生たちもキビキビと各セッションをリードしてくれました。
普段、ワイルドナイツジュニアユースでコーチングしていることが発揮されたり、新しいスキルの知識を得たり考え方のアップデートができたりと、ジュニアユース生にとっても貴重な時間になりましたが、我々コーチ陣にとっても貴重な時間になりました。













午前のスキルセッションが終わって、校内の食堂にて注文したお弁当をみんなで食べました。
クーラーが効いていて気持ちよかったですね。


この辺りのご配慮にも感謝です。
そして午後は、U15-A、U15-B、U13と3つのチームを作っての交流戦を、時間の許す限り(夕食の時間を逆算して)行いました。
普段なかなか対戦することのない関西のチームとの試合はどうでしたか。
関西弁に慣れない人もいたかもしれませんね!笑
対戦した伏見中学校さん、上京中学校さんは共にフィジカルも強くてスキルレベルも高かったです。
普段から、高い強度で練習をされているんだなと、試合を通して感じることができました。
やはり練習と試合では受けるプレッシャーが違いますね。
練習ではできても、試合になるとできることが少なくなるというのは、日頃の練習の質に問題があるということを再認識できました。
試合後は、ヘトヘトに疲れてひふみ旅館に帰りましたが、夕食時にはみんな元気になっていました!笑
回復力が早いのか、切り替えが早いのか、それとも力を温存していたのか・・・。
いずれにせよ、ボリュームある1日をみんなで乗り換えれて一つ成長したのかなぁ、と思いました。
8月24日(日)
早いもので合宿最終日です。
朝は体重と体温チェック、朝ごはん、パッキング、チェックアウトと、とてもタイトなスケジュールでした。


そしてグラウンドに到着して試合の準備、ウォームアップとここでも非常にスケジュールがタイトでしたが、9時00分のキックオフを迎えました。
昨日は若干、涼しさを感じる時間帯も結構あったのですが、最終日は京都の洗礼?お土産?なのかは分かりませんが、ギラギラに照りつける太陽と、盆地特有のジメジメ感で、ハードな試合になりました。
救いは初日からご用意いただいたテントと、氷のご提供です。

ハードな環境の中、さらに対戦した藤森中学さんは、前日の2チーム以上に強くて上手くてU15-Aは、ほぼ何もさせてもらえませんでした。
ディフェンスでは弾き飛ばされたり、触りもできなかったり、アタックも抜くスペースが見当たらないディフェンスからの強烈なタックルを何発も喰らいましたね。
それでも我々のプライドを持って戦い続けていくうちに、その強度にも慣れて来たところでノーサイドだったのが少し悔やまれます。
特に3年生は悔しさを滲み出していましたが、これから高校でもラグビーを続けていけば、このレベル、いやもっとすごい選手とたくさん対戦します。
藤森中学さんとの試合でみんなは何を感じて、これからどうラグビーに向き合っていくのか、楽しみにしています。
3日間共に過ごした北条ジュニアラグビースクールさんとも最終日に試合をしました。
互いに絆を深め合ったもの同士の試合は、一進一退で見応えがありました。



そして全ての試合が終わり、集合写真を撮って挨拶をして、休む間もなく着替えて京都工学院高校をあとにして、稲荷駅から京都駅に向かい、ひふみ旅館で預かっていただいた荷物を取り出して13時30分(予定よりも30分押し)でバスに乗り込みました。

帰りのバスは爆睡かと思われましたが、それは最初のPAまで。
そのあとはみんな元気だったと、バス乗車組のスタッフから聞きました!苦笑
途中、渋滞の箇所がありましたが、無事に熊谷には22時00分に到着をいたしました。
夜遅くにも関わらず、お迎えに来ていただいた保護者の皆様には感謝です。
こうして密度の濃い3日間の合宿は終了です。
今回は初めて企画から運営、管理をスタッフと共に行い、いろんな方のご協力やアドバイスをいただきまして、合宿を実施することができました。
充実感と共に、いくつか出た課題にも真摯に向き合ってまた次回はさらに質の高い合宿を実施できればと思います。
改めてまして、3日間を50名のワイルドナイツジュニアユース生と一緒に過ごせたことは貴重な経験でしたし、大切な思い出になりました。
ありがとう!
そして保護者の皆様とは、なかなかコミュニケーションが取れない中でもご配慮いただき、送迎にご協力をいただき、現地での応援も大変心強い思いでいっぱいでした。
本当にありがとうございました。
そして何よりタカ、沼くん、ベーさんの3人のコーチが常に横にいてくれて、百人力のサポートをしてくれました。
そのおかげで大きな事故に巻き込まれることなく、そして大きな体調不良者や怪我人を出すことなく3日間を過ごせたのは3人のおかげです。
ありがとう!
そして北関東観光バスさん、ひふみ旅館さんには私たちの安全と安心をご提供いただきました。
京都工学院高校さんには、グラウンドだけでなく各施設や道具、氷など安全かつ思い切ってプレーができる環境をご提供いただきました。
交流させていただいた北条ジュニアラグビースクールさん、伏見中学校さん、上京中学校さん、藤森中学校さん、神川中学校さん、また再会できることを楽しみにしております。
最後になりますが、この絆キャンプは、私自身のこれまでの絆によって実施できた合宿でした。
母校の京都工学院高校(前伏見工業高校)の先生ほとんどは、私の後輩にあたります。
対戦したチームの全ての監督も私の後輩ばかりで、みんな今回合宿をすると言った瞬間、一緒にやりましょう!と言ってくれました。
ラグビーの絆をとても強く感じました。
ワイルドナイツジュニアユースのみんなにも、将来、そんな経験をしてほしいし、感じてほしいと強く願います。
だから今、自分にできる一生懸命をグラウンドの中と外で出してほしいです。
ワイルドナイツのプライドを持って。
これからさらに成長していくみんなを楽しみにしています。


ワイルドナイツジュニアユース
三宅